仮想デスクトップのしくみと使い方

パソコンでの仕事をしていると並行していくつもの作業を行いたい時があります。複数台パソコンがあればそのようなことが可能ですが、1台しかないないことがほとんどです。また複数台のパソコンがあってもデータのやり取りの方法を考えなければならなくなるため、環境が整っていないとかえって手間がかかることになります。そのような問題を解決できるのが仮想デスクトップです。仮想デスクトップは1台のパソコン上で仮想的に複数のデスクトップを動かすことができる技術です。通常複数のアプリケーションを動かすために使っているマルチウィンドウとは異なり、完全に別のデスクトップが画面上に構築されます。同じパソコン上で動いているためデータのやり取りも容易に行うことができます。省スペースで効率的な環境です。

仮想デスクトップが可能になるしくみ

パソコンでアプリケーションを利用するためにはオペレーティングシステムが必要です。オペレーティングシステムはベースのソフトウエアで使用者の入力を受け付けるための画面表示やデータの処理、結果の表示などをパソコンに搭載されている記憶装置や演算装置、グラフィックボードなどとやり取りする働きがあります。それぞれのアプリケーションはそのシステム上で機能します。仮想デスクトップは、アプリケーション上に仮想的にオペレーティングシステムを構築します。よって、異なる種類のオペレーティングシステムを動かすこともできます。マルチタスク機能が付いているオペレーティングシステムであれば、アプリケーションはウインドウなどの切り替えが可能な環境で動作するためその中でだけ動く入出力や画面表示などを構築したものが仮想デスクトップです。

種類や世代を超えた使い方が可能

仮想デスクトップの利点はハードに依存しないところです。入出力や演算装置、画面表示などを行う機構を仮想的にアプリケーション上で構築します。よって、通常の一対一でインストールされるときのハードとソフトのマッチングがなく、すべてがソフト上で行われます。そのため仮想デスクトップではベースとなるオペレーティングシステムとは異なる種類や世代のシステムを稼働することができます。今ではサポートが終了になって動かせるハードが見当たらないようなシステムもアプリケーション上に仮想的に構築することができます。また、その環境からベースとなっているシステムへのデータのやり取りも同一ハード上にあるので簡単に行うことができます。異種、異世代間のデータの共有性が高いため作業効率が高くなります。